禁煙外来担当表
原則的には毎週土曜日午後3時からの診察ですが、他の日でも診察可能です。
禁煙外来 医師プロフィール
・天陽会中央病院 院長、理事長
・鹿児島大学医学部臨床教授
・日本内科学会認定内科医
・日本循環器学会認定循環器専門医
・日本医師会認定産業医
・身体障害者福祉法第15条1項の規定の指定医師
(心機能障害、腎機 能障害)
・鹿児島県介護支援専門員
・日本禁煙学会専門医
・東京女子医科大学医学博士
昭和42年 鹿児島大学医学部卒業
昭和42年 Educational Council for
Foreign Medical Graduate
(ECFMG)取得
昭和43年 立川米軍病院でのインターン終了
昭和43年 鹿児島大学医学部第一内科入局
昭和44年 New York Polyclinic Medical
School & Hospital
昭和45年 New York Brooklyn Veterans
Administration Hospital
昭和47年 東京女子医科大学付属 日本心臓
血圧研究所入局 循環器病の研究
昭和52年 天陽会中央病院
禁煙外来のご案内
日本禁煙学会
専門医認定証
現在タバコを吸っておられる愛煙家のあなた、近い将来あなた自身が上記の判決を実際に裁判所で受けることになることになるかもしれません。
受動喫煙による損害賠償訴訟が東京地裁で実際行われ判決(東京地判平成16年7月12日、労判878号5頁)で損害賠償請求が認められた初めての事案があります。
日本においては喫煙は個人の嗜好にかかわるものとして喫煙にたいする寛容な社会認識がありましたが、平成15年に制定された健康増進法により社会の目は喫煙者にたいして厳しくなってきております。
受動喫煙者は、副流煙により (表1,ニコチネルTTS禁煙指導用チャート、Novartisを参考)主流煙より大量の有害物質を吸うことになり眼症状(かゆみ、痛みなど)や鼻症状(くしゃみ、かゆみなど)、頭痛、咳などの急性期症状をもたらすのみならず慢性的な影響で肺がんを初めとして多くの臓器の癌を発生させる危険があることが明らかになっております。(表2,禁煙学、ページ12,2007年、南山堂を参考)。
それゆえ上記の判決は空言ではないのです。
現在禁煙外来においては2種類の補助剤により禁煙のお手伝いができるようになっておりますが、肺炎などの治療と異なりそこに本人の『たばこは毒だから吸わない」という強い意志がなければなりません。
こういう自分も医師になってから約10年間タバコを吸っており、禁煙を試みること5~6回にしてやっと禁煙に成功した『ニコチン依存症の病歴』があります。
禁煙をなさりたい方には『禁煙成功の秘訣』を伝授してさしあげます。是非禁煙外来へ足を運んでください。原則的には毎週土曜日午後2時からやっております。
関連データ
受動喫煙による損害賠償
江戸川区(受動喫煙損害賠償)事件・東京地裁平成16.7.12判決
ロア・ユナイテッド法律率務所 弁護士 村林 俊行
- 事案の概要
- 職員は、執務室において自席での喫煙が許されていたため、配属時より他人の喫煙によりロやのどの癖みを感じていた。
- そのため、職員は、上司に対して、分煙措置をとるように要望していたが、早急な措置を執ってもらえなかった。
- その後職員は、上司に対して、「受動喫煙による急性障害が疑われる」との医師の診断書を提示して善処を求めたが、区において特段の処置を講ずることはなかった。
- そこで、職員は区に対して、区の安全配慮義務違反等を理由として、受動喫煙による損害につき調求した事案である。
(表1)タバコの煙には4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質
表2)喫煙でリスクの増加する癌の主要な発生部位と相対リスク
*1 ( )内は重喫煙者(おおむね40本/日×40年以上)でのリスク増加を示す。
*2 飲酒でさらにリスクが増大する
部位 | 喫煙による相対リスクの増加*1 | 備考 | |
---|---|---|---|
コホート研究 | 症例対照研究 | ||
肺 | 4.8~33.3 (10.0~48.4) |
7.0~47.1 (24.3~113.6) |
本文参照 |
膀 胱 | 1.4~4.7 (2.9~5.4) |
1.4~9.5 (2.2~15.8) |
タバコは膀胱移行上皮癌の主因 |
腎 | 1.4~1.6 (2.1~2.3) |
1.6~2.3 (1.9~2.8) |
腎細胞癌との関連が認められている |
口 腔 | 1.2~5.5 (8.6) |
1.6~2.8 (1.9~2.8) |
口唇と舌を含めてタバコが原因となる*2 |
鼻腔・ 副鼻腔 |
- |
扁平上皮がん 1.7~6.6 (3.0~5.1) 腺がん 0.6~1.4 (1.4) 全組織型 1.3~1.7 (1.9~3.3) |
特に扁平上皮癌と喫煙の関連が明らか |
鼻咽頭 | 1.8~3.9 (2.5~4.8) |
1.1~3.2 (3.5~7.2) |
明らかなリスクの増加が認められる |
口腔咽頭 ・下咽頭 |
2.9~18.1 (37.3) |
1.2~18.0 (9.5~35.1) |
タバコが発癌の原因と確認されている |
食 道 | 1.7~4.1 (2.1~4.6) |
全組織型1.7~6.6 扁平上皮がん2.7~5.3 腺がん1.1~2.4 |
扁平上皮癌と腺癌ともに喫煙が関連 禁煙後もリスクの増加が続 飲酒により扁平上皮癌のリスクは顕著となる |
喉 頭 | 6.0~25.7 (5.8~>100) |
1.7~38.5 (4.5~59.7) |
飲酒が加わると著明にリスクが増加する |
膵 | 1.6~2.1 (1.6~6.6) |
1.4~3.6 (3.0~5.6) |
喫煙が発癌に関連している |
胃 | 1.4~2.9 (1.7~9.4) |
1.4~2.7 (1.9~5.2) |
噴門部でよりリスク増加の報告が多い |
肝 | 1.2~3.3 (2.5~4.1) |
1.3~2.1 (1.1~1.6) |
他のリスクを十分に補正した研究による |
白血病 | - | 1.0~2.8 (3.6) |
成人の急性骨髄件自血病の原因となる |
結腸直腸 | - | 1.5~2.2 (2.4) |
バイアスを補正した最近の研究による |
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